再生医療ブログ
20代でも発症!?脳出血とは

こんにちは!大阪市で再生医療を行っております、医療法人慶春会 福永記念診療所のカウンセラー・小森と申します。
金木犀の甘く爽やかな香りが漂いはじめましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、20代の俳優さんが脳出血で緊急手術・・というニュースが記憶に新しいですね。
20代や30代といった若い世代で脳出血を発症する確率は非常に低いため、驚かれた方も多いのではないでしょうか?
脳出血とは、脳内の血管が破れて出血した状態ですが、最も多い原因は『高血圧』と、それに伴う『動脈硬化』が良く知られています。
しかし、20代を始めとする若い世代特有の脳出血の原因があります。
今回はそんな若い世代特有の脳出血の原因や、若い方にこそ知ってほしい、万が一ご本人や周りの方が脳出血を発症したときの対処法をご紹介します。
脳出血による激しい頭痛に苦しむ20代の若い女性

若い世代の脳出血は発症原因が違う?

脳出血の原因の多くは、「血液が通る道路」である血管が動脈硬化によって固くなったり、詰まったりすることで破れてしまうことで起こります。
20代や30代の若い世代の方は血管の劣化が少ないため、動脈硬化や高血圧による脳出血の確率は非常に低くなっています。
下の画像の通り、年代別の脳出血発症数を見てみると、20代や30代といった若い世代の比率が非常に低いことが分かります。

脳出血の発症年齢・性別グラフ

「若い世代は脳出血を発症する確率が低いから安心」とお思いになるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
実は、若い世代に特有の脳出血発症メカニズムがあるのです。

脳動脈乖離

脳動脈乖離とは、動脈の内側の壁が剥がれてしまう疾患です。
剥がれた血管壁が血管を詰まらせると脳梗塞となり、剥がれて脆くなった部分が破けると脳出血やくも膜下出血となります。
約60%が椎骨動脈(ついこつ:首の後ろに走っている動脈)で起こり、衝撃や事故などによる外傷や、急に首をひねるなどの何気ない日常の行動によっても起こる可能性があるため、若い世代でも脳出血の原因となる疾患です。

血管の異常

代表的な脳血管の異常に「もやもや病」があります。
もやもや病は、正式には「ウィリス動脈輪閉塞症」といい、内頚動脈という太い血管の末梢部が細くなってしまう疾患です。
内頚動脈という太い血管が細くなってしまうと血流が不足してしまいます。それを補うために、太い血管から枝分かれした細い血管が必要以上に太くなることによって破れやすくなり、脳出血を発症することがあるのです。
もやもや病は国に難病指定されている疾患(特定疾患22)で、現在のところ原因ははっきりとは分かっていません。
しかし、もやもや病の患者さんの家族・親類の方にも「もやもや病」を発症したケースが約10%程度あることから、遺伝的な要因があることが推量されています。

脳出血の原因

若い世代に多く見られる脳出血の原因について見てきました。
次は脳出血の原因としてよく知られている動脈硬化と高血圧について解説します。
動脈硬化によってもろくなった血管は、血圧が高くなると破れやすくなってしまいます。心臓は、全身の隅々まで血液を送り届けるために、日々鼓動しています。動脈は、血液が通る「道路」をイメージして頂くと分かりやすいと思います。その「血液の道路」である動脈が老化し、固くなってしまうことを「動脈硬化」と呼びます。健康な血管(動脈)は、血液をスムーズに運ぶためにしなやかで弾力があるのですが、動脈硬化を起こした動脈は、固くなり、動脈内にコレステロール(脂質の一種)が溜まり、詰まりやすくなってしまうのです。

脳出血の予防法

動脈硬化が脳出血の原因になりえることは上記で説明しましたが、そもそも動脈硬化はどのようすれば予防することができるのでしょうか?
動脈硬化と聞くと「コレステロール」を思い浮かべる方も多いかと思います。確かに、コレステロールが大きな要因となっていることは間違いないのですが、コレステロールの値が異常を示していない場合でも、「肥満症の方」「高血糖の方」「高血圧の方」「喫煙をする方」などの方も動脈硬化になることがわかってきました。
基本的なことにはなりますが、「適度な運動」「禁煙」「脂っこいものや塩分の高いもの、甘いものの取りすぎを改める」といった日常生活の改善が恐ろしい脳出血の予防法になるのです。

部位によって異なる脳出血の症状

脳出血と言っても、出血部位や血腫の大きさで出てくる症状も様々です。
具体的には、以下のような種類があります。

被殻出血

脳の中央にある被殻からの出血です。発症頻度は約40%で、脳出血の中で1番高いと言われています。
主な症状は、片麻痺・感覚障害・同名性半盲・失語症などです。
発症時に頭痛を訴える方が多いのが特徴です。

20代でも発症!?脳出血とは
20代でも発症!?脳出血とは
脳出血の最も多い発症原因は『高血圧』と、それに伴う『動脈硬化』で、数は多くありませんが20代や30代...

視床出血

大脳半球に囲まれた位置にある間脳の一部を占める視床からの出血で、発症頻度は約35%です。
主な症状は、痺れ・片麻痺・感覚障害ですが、出血後に出血と反対側の半身に視床痛と呼ばれる激しい痛みが生じることがあります。
視床出血は死亡率が高く、命が助かっても後遺症が残ることが多いです。

20代でも発症!?脳出血とは
20代でも発症!?脳出血とは
脳出血の最も多い発症原因は『高血圧』と、それに伴う『動脈硬化』で、数は多くありませんが20代や30代...

皮質下出血

皮質とは脳の表面のしわがある部分のことで、そのすぐ下での出血で、発症頻度は約10%程度です。
どこで出血したかによって、痙攣・片麻痺・失語・同名性半盲など症状は様々です。

橋出血

脳幹からの出血で、こちらも皮質下出血と同じく発症頻度は約10%ですが、脳幹の場所は生命維持に関わる神経が通っていることから、命に関わるような重い症状であることが多いです。
具体的には、意識障害・呼吸障害・四肢麻痺などがあげられます。

小脳出血

小脳からの出血で、発症頻度は約5%です。
発症すると、突然頭痛・吐き気・めまいなどの症状が現れるのが特徴です。

脳出血の治療法

先述したように、脳出血の原因は高血圧によるものが多いため、血圧を下げる薬を投与して血圧の管理や、場合によっては出血を止めるために止血剤を投与したり、浮腫をとるために抗浮腫剤を投与します。
また、被殻出血や小脳出血、皮質下出血の一部は、開頭血腫除去術と言って、頭蓋骨を一部切り取って外し、頭蓋内圧を逃がし血種を除去する手術を行うこともあります。この場合、再度骨を元に戻す手術が必要です。

若い方に知ってほしい「脳出血の前兆」

脳出血を始めとする脳卒中の恐ろしさは、突然発症することにあります。
では、脳卒中の前兆や前触れは全くないのでしょうか?
残念ながら、突然発症するケースが多いのは事実ですが、前兆として症状が現れる場合もあります。
次は、20代や30代といった若い方にもぜひ覚えておいて欲しい「FAST」というキーワードについてご紹介します。
こちらを覚えておいて頂くと、本人だけでなくご家族の方に脳出血の前兆や症状が見られた場合であっても、迅速な対応をすることができます。

脳出血を早期発見・治療するための「FAST」

FASTとは、Face・Arm・Speech・Timeの頭文字を取ったキーワードで、脳出血を始めとする脳卒中の発症を事前に予知し、早期に治療に結びつけるために重要な標語です。
一つひとつについて見ていきましょう。

Face(顔面の片麻痺)

一つ目の「Face」は顔の片麻痺です。顔の片側だけ口元がだらんと下がっていたり、表情が左右対称ではなく歪んでいる場合、症状の特徴の一つである片麻痺が起こっている可能性があります。

Arm(腕の片麻痺)

二つ目の「Arm」は腕の片麻痺です。片方の腕だけ力が入らなかったり、痺れていて上手く動かない場合も脳卒中の前兆の可能性があります。

Speech(上手くしゃべれない)

三つ目の「Speech」は言語の障害です。具体的には、ろれつが上手く回らない、言葉が出てこないといった症状で、脳出血などの脳卒中によって脳の言語を司る部位に障害が起こっている可能性があります。

脳出血の症状で言葉が上手く出てこない女性

Time(時間・時刻)

四つ目の「Time」は前兆ではなく、時間や時刻です。上記3つの症状のうち、一つでも当てはまる場合は約70%、三つすべてに当てはまる場合には85%以上が脳卒中を発症した恐れが高いと言われています。
脳出血を始めとする脳卒中は、発症すると脳細胞が破壊されていくことから、早期の治療が非常に大切な疾患です。
疑わしい症状が見られたら、「早期に医療機関を受診」し、「発症した時刻は何時だったか」を医師に伝えること(発症から時間が経過すると行うことが出来ない治療があるため)が大切なので、四つ目は「Time」となっているのです。

まとめ

今回は20代や30代の方にも知ってほしい脳出血について詳しく解説しました。
一般的には動脈硬化や高血圧が脳出血の要因になることが多いですが、若い世代では脳動脈乖離や血管の異常による脳出血が発症原因となる割合が高いです。
脳出血の原因となる動脈硬化や高血圧は日々の生活習慣によってある程度予防が可能です。
予防だけでなく、万が一ご自身や周りの方に脳出血の症状や前兆が見られる場合には、「FAST」によって速やかに治療を行うことが大切です。

医療法人慶春会 福永記念診療所

〒536-0005 大阪府大阪市城東区中央1-9-33

泉秀園城東ビル2F

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该治疗页面的主管医生

貴宝院 永稔

貴宝院 永稔(Kihoin Nagatoshi)

医疗法人庆春会 福永纪念诊疗所 部长
Neurotech Medical株式会社 代表董事

学历和职业经历

2003 年 3 月
毕业于大阪医科大学
2003 年 5 月
在大阪医科大学附属医院进行初期培训
2005 年 4 月
在大阪医科大学附属医院完成初期培训
2005 年 5 月
被任命为大阪医科大学(康复医学科)住院医师
2007 年 3 月
大阪医科大学(康复医学科)离职
2007 年 4 月
考入大阪医科大学研究生医学研究科(康复学专业)
2009 年 4 月
医疗法人伯凤会 伯凤会中央医院 入职
2011 年 3 月
大阪医科大学研究生医学研究科毕业
2008 年 2 月
福永纪念诊疗所 就任部长

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